商品を売り上げているはずなのに、なぜか利益が残らないという人もいるのではないでしょうか?
売上金額だけに着目すると利益がでているようにも見えますが、売上金額から「手数料」を差し引かなければ実際の利益を確認することができません。
手数料も踏まえて計算しなければ、プラマイゼロどころかマイナスになっていたということもあります。
今回はAmazonで物販を行う際にかかる手数料の種類について解説し、注意すべき手数料も紹介します。
Amazonで商品を販売したいと思ったとき、チェックしておきたいのが月間登録料、販売手数料とFBA手数料です。
しかし、実はその他に手数料は、かなり細かく分かれていてしかも定期的に変わるのでベテラン出品者でも正確に全部答えるのは難しいといえます。
こちらの記事ではAmazon販売にかかる手数料をわかりやすくまとめました。
これからAmazonで出品したい、もしくは既に出品している方は参考にして頂けたら幸いです。
利益計算について
利益計算は、各種手数料も含めて行う必要があります。
実際の利益を計算するには以下のように算出しなければなりません。
文字だけではイメージしにくいので、具体的な数値を例に挙げてみましょう。
- 売上金額:8,000円
- 仕入れ値:3,000円
- 手数料:2,500円
このような計算式となり、上記の場合は2,500円の利益をあげられたということです。
計算には手間がかかりますが利益をあげていくためには必須の作業です。
ひとつひとつ自分で調べて計算するのは非常に時間がかかりますが、「FBA料金シュミレーター」を利用することで簡単に利益計算ができます。
仕入れ値や販売価格をいれることで、利益率や細かい手数料も全て表示されるので活用していきましょう。
手数料の種類
いくつかの種類があり、販売をする上でかかる手数料は以下の4つです。
- 月間登録料
- 販売手数料
- FBA発送手数料
必ずかかる手数料もあれば、FBAの利用時のみかかる手数料も存在します。
商品の大きさによっても変動する場合があるので複雑ですが、しっかりと確認していきましょう。
月間登録料
Amazonで販売するにあたって、大口出品か小口出品かを選んでセラー登録をおこないます。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
販売手数料
最初は商品カテゴリーの販売手数料です。
カテゴリごとによって8%~15%かかる手数料です。
それぞれの手数料の一覧を紹介しますので、販売している商品がどれくらいかかるのかチェックしましょう。
(kindleアクセサリーは45%の手数料ですが、基本的に販売することはないので今回は除外しています。)
カテゴリ | 手数料 |
---|---|
本 | 15% |
CD/レコード | 15% |
ビデオ・DVD | 15% |
エレクトロニクス(AV機器&携帯電話) | 8% |
カメラ | 8% |
パソコン・周辺機器 | 8% |
エレクトロニクス、カメラ、パソコンの付属品 | 10% |
楽器 | 8% |
ドラックストア | 10% |
ビューティー | 10% |
スポーツ&アウトドア | 10% |
カー&バイク用品 | 10% |
おもちゃ&ホビー | 10% |
TVゲーム | 10% |
PCソフト | 15% |
ペット用品 | 15% |
文房具・オフィス用品 | 15% |
家具・インテリア・キッチン | 15% |
ホームアプライアンス | 10% |
大型家電 | 8% |
DIY・工具 | 15% |
産業・研究開発用品 | 15% |
食品&飲料 | 15% |
腕時計 | 15% |
ジュエリー | 15% |
ベビー&マタニティ | 15% |
服&ファッション | 15% |
シューズ&バッグ | 15% |
その他カテゴリー | 15% |
カテゴリごとの手数料の4平均は15%なので覚えておきましょう。
また、これは商品の売上金額の合計でも変動する場合があるので、Amazonのページをしっかり確認する必要もあります。
下記からすべてのカテゴリーの販売手数料をご確認いただけます。
※補足
メディア商品にはカテゴリー成約料が売れるごとにプラスしてかかります。(出品では掛かりません。)
書籍・ミュージック・DVD・ビデオ(VHS)の4種類です。
FBA発送手数料
Amazonで販売した商品の発送方法には、2つのパターンがあります。
自分で発送する場合と、先述したFBAで発送する場合です。
自分で発送する場合は、郵便局の定形外郵便とゆうメールを使用します。
大きさや重量によって料金が変わりますので、その都度、確認してください。
配送(出荷・梱包・配送)代行手数料
配送代行手数料は、販売時の出荷・梱包・配送に対して課金されます。
最低でも198円(小型軽量の場合)かかります。
この手数料は1商品ごとにかかり、お客様への送料も含めた料金です。
送料を考慮すると非常に格安なので、FBAの利用が勧められているひとつの理由でもあります。
大きさによっても手数料の変動はありますが、料金の一例をご紹介します。
サイズ | 重量 | FBA手数料 |
---|---|---|
60cm未満 | 2㎏未満 | 575円 |
80㎝未満 | 5㎏未満 | 691円 |
100㎝未満 | 10㎏未満 | 778円 |
120㎝未満 | 15㎏未満 | 905円 |
140㎝未満 | 20㎏未満 | 957円 |
160㎝未満 | 25㎏未満 | 1,001円 |
180㎝未満 | 30㎏未満 | 1,419円 |
200㎝未満 | 40㎏未満 | 1,598円 |
サイズは、商品の縦横高さの数値を合わせた寸法で適用されます。
詳しくはAmazonのページにも記載しているので、チェックしてみましょう。
詳しくはFBA配送代行手数料をご覧ください。
商品保管・管理にかかる在庫保管手数料
Amazon倉庫での保管と管理にかかる手数料です。
在庫保管料が商品1個あたり月間数円~数百円、大きい商品だと数千円かかります。
在庫保管料は大きい商品ではない限り、それほど気にしなくてもいいですが、FBAを利用する際には、最低でも146円かかることを覚えておいてください。
FBAを利用する場合、目安として1000円以上で売れば儲けが出ることになります。原価によっても違ってきますが、1つの目安として参考にしてください。
この保管手数料はサイズによって異なり、30日間保管した場合は以下のような料金になります。
30日間保管した場合の一例をご紹介します。
(※数字はすべてcmの単位です)
サイズ | FBA手数料 |
---|---|
10×10×10の商品 | 約5円 |
20×20×20の商品 | 約41円 |
30×30×30の商品 | 約116円 |
40×40×40の商品 | 約275円 |
このように、商品のサイズごとによって変動します。
今回は30日間を一例にあげましたが、14日の場合など細かいのでチェックする必要があります。
補足:長期在庫保管手数料
注意しなければならないのがFBA長期在庫保管手数料です。
1年以上売れていない在庫に対してかかる手数料で、料金が非常に高く設定されています。
対象になる在庫に関しては、以下のような対処法があります。
- 一旦手元に戻す
- 処分する
- 違う媒体で販売する
- 大幅な値下げをする
Amazonから保管期間に関しての連絡がくるので、そのタイミングに合わせて対処するようにしましょう。
返送、返品、処分、納品不備にかかる手数料
上記とは別に、お客様からの返品、商品返送などを行うととかかる手数料があります。
- FBA在庫の返送・所有権の放棄手数料
- 購入者返品手数料
- 納品不備受領作業手数料
FBA料金の計算にはFBA料金シミュレーターを活用しましょう
FBA料金シミュレーターを使えば、Amazonの手数料計算を的確に、簡単に算出してくれます。
特に重量がある商品や大きい商品は、思ったよりも経費が発生する可能性がありますので、初めて扱う商品はFBA料金シミュレーターで計算するようにしましょう。
下記の記事で詳しく解説しております。
まとめ
Amazon手数料はとても細かく設定されているので、これらをすべて覚えることは難しいといえます。
しかし、その中でも販売手数料やFBA発送代行手数料など、よく発生する手数料は取引を積み重ねていくうちに覚えられると思います。
重要なのは、手数料がかかるポイントと金額を正確に把握して、確実に継続的な利益を出していくことです。
利益計算は細かいので億劫にも感じる作業ですが、FBA料金シュミレーターなどツールを活用することで簡単に洗い出すことができます。
販売する上で様々な手数料がありますが、売上金額から差し引いてしっかりと利益が取れる商品を選んでいきましょう。
サイズやカテゴリによってもかかる手数料は違うので、それぞれ把握しながらリサーチすると円滑に仕入れることができます。
ぜひメインとしているカテゴリの手数料だけでも覚えてみてください。