物販ビジネスをしようと思っている場合、商品を仕入れることがありますが、販売価格を決めるのに悩む人も多いです。
競合調査をして、価格をつけようと思っても、設定金額がわからずに、結局不良在庫になってしまうパターン…これだけは避けたいところ。
「物販ビジネスで販売価格を設定するには?」
「物販ビジネスで販売かっかうを設定する方法を教えてほしい!」
今回は、物販ビジネスの中でも、販売価格を決める基準について解説していきたいと思います!
仕入れた商品を、”どのくらいの価格で売ればいいのか”迷っている人は、要チェックですよ♪
よくわかる解説
- 市場価格から調べると良い
- 販売価格は競合リサーチ必須
- 原価率・利益率から求める方法もある
物販ビジネスで販売価格を決める手順を徹底解説!
まず、物販ビジネスで販売価格決める場合は、しかるべき手順があるのでそちらを把握してから実践していきましょう!
自己流で値付けをするのもありですが、思い付きでの価格設定は、損切や不良在庫の原因になってしまいます…
そのため、これから紹介する手順を把握して、値付けをしていくと良いでしょう。
物販ビジネスの販売価格を決める手順
- 販売価格の基礎をまず身に着ける
- 一般的な計算方法から販売価格を決定する
- 計算式から自分の商品に反映する
- 顧客ニーズ・競合の販売価格を調査する
- 商品独自の特徴・戦略から価格を見直す
- 最終的に購入されやすい価格に調整する
これらの手順を守って、価格に反映すれば稼ぐのも簡単ですよ♪
最も重要なのは、市場のリサーチと顧客ニーズを理解することです。
1.販売価格の基礎をまず身に着ける
まず、正しい販売価格を設定するには、基礎を身につけなければなりません。
大前提の知識として紹介しておきたいのが
「販売価格-仕入原価=粗利」
になるということです。
ここで言う仕入れ原価とは、商品代金のことだけをさし、以下の代金は含めません。
【仕入原価以外の費用】
- 商品の配送費
- 各ツールの利用料金・手数料
- 梱包費用
これらは雑費として取り扱うのですが、粗利から雑費をすべて差し引いたものが純利益になります。
そのため、まずは販売価格を決めたいなら、利益と原価の計算は前提知識として頭に入れておきましょう。
例えば、あなたが30万円の物販ビジネス費用を用意しているとします。
30万円の予算での仕入れシミュレーション
- 仕入原価:25万円
- 商品の発送代金:送る商品・販売先によって異なる(2万円以内に抑えたい)
- 手数料:販売代金×10%で計算
- 梱包代金:FBAを利用した場合は1万円程度
※送料を含めると1.5万円程度に抑えられる
トータルで約30万円程度になるので、手数料を差し引いた利益が30万円以上になるような価格設定をすれば、赤字になることはありません。
個人的には、粗利と雑費の計算は分担したほうが良いと思っています。
まずは、売上から仕入れ代金を差し引いた粗利を計算して、そこから諸手数料・雑費を引いてから、利益が出るのか予測したほうが販売価格もつけやすいです!
補足:エクエルで計算式を組んだ場合
あなたが、販売価格を設定する場合は、仕入れ代金以外にも諸手数料を把握しておく必要があります。
しかし、どのように計算すればいいのかわからない人も多いと思うので、私が管理しているエクセルの計算式をレクチャーしますね!
※今回はメルカリで販売した場合を想定します
まずは、エクセルの計算式ですがこの様になっています。
これだけを見ても、ピンとこない人も多いと思うので、それぞれ紹介していきます!
【エクセルの計算式の詳細】
- 販売価格:メルカリの販売価格を反映
- 販売手数料:「=B1*10%」
- 送料:「=SUMIF(C:C,E1,D:D)」
※らくらくメルカリ便を使った場合- 仕入れ代金:仕入原価を反映
- 粗利:「=B1-B4」
- 純利益:「=B1-SUM(B2:B4)」
- 利益率:「=B6/B1」
まず、販売価格はメルカリで販売している価格をそのまま反映しましょう。
販売手数料については、メルカリの場合は売上の10%と決まっているので、販売価格に10%かけたものを反映しています。
※5,000円の場合は500円
そして、送料については少し複雑な計算式を入力しています。
らくらくメルカリ便を使った場合の想定であり、A~Hまでそれぞれ設定しています。
ネコポスで送る場合は、E1にaと入力すれば、数値が反映する仕組みです。
それぞれ、送料を設定しており、送る商品によって入力するアルファベットを変えれば送料が自動で反映されます。
仕入れ代金は、仕入れ原価を入力し、粗利は販売価格から仕入れ原価を差し引いたものが反映されるので、入力しましょう。
純利益は、販売価格から「B2~B4」の合計を差し引いたものです。
純利益を販売価格で割ったものが、利益率なのでこちらの商品の場合は56%ですね!
2.一般的な計算方法から販売価格を決定する
販売価格の基礎を学んだら、次は一般的な計算方法から価格設定を行いましょう。
競合調査なども行いますが、商品によっては競合が一切いないような商品を販売することもあると思います。
その際に、「どうやって価格をつければいいのかわからない!」ということにならないように、計算式を把握しておくと便利です。
これはマーケティングでも使用されており、基本的には仕入れ原価から計算します。
販売価格を設定する場合は、商品の原価率を出す必要があります。
飲食業でも行われている計算方法ですが、物販ビジネスをする際は、原価率を30%に抑えた転売をしないと赤字になることが多いです。
※仕入原価を抑えるほど黒字化します
【仕入原価5,000円の商品を原価率30%で売りたい場合】
仕入原価5,000円÷原価率30%=販売価格16,666円
この様に、原価率を30%で抑えた場合は、販売価格が16,000円程度になります。
最終的に、諸手数料と雑費を差し引いたものが、仕入れ原価を下回らなければ赤字になることはありません◎
その他にも、予想利益率を算出して計算する方法もあります。
(予想利益率:利益率を事前に予想して出す数値)
予想利益率というのは、自分で決めることが多く、商品によって異なります。
【仕入原価5,000円の商品を利益率30%で販売したい場合】
仕入原価5,000円÷予想利益率0.7(1-0.3)=販売価格7,142円
あなたが、5,000円の商品を利率30%で運用したい場合は、7,142円で販売すればよいです。
粗利になるので、ここから雑費を差し引いたものが最終的な利益になります。
補足:その他販売価格を計算する方法
販売価格を決める際は、原価率や予想利益率から計算するのが主流ですが、その他にも計算する方法があるので、簡単に紹介しますね!
すでに商品が市場にある場合や、新規の商品を販売する場合は、算出する目安になるので予備知識として把握しておきましょう。
【販売価格の計算方法】
- 利益+仕入原価:仕入原価に予想利益額を上乗せして販売価格を決める方法
- 競合調査法:競合の平均相場を調べて価格を設定する方法
- 需要・供給法:商品の需要・供給に合わせて設定する方法
- ブランディング法:アカウントのブランディングを高めて商品価格に反映する方法
物販ビジネスで一般的なのは、競合調査法と需要・供給法ですね!
ブランディング法は、自社のECサイトを持っている場合に使うことが多いです。
3.計算式から自分の商品に反映する
計算式を把握したら、次は販売価格に反映します。
この時点では、まだ競合調査を行ていない段階なので、あくまでもあなたが希望する販売価格です。
(感覚はメーカー希望小売価格です)
「この価格で売れればいいな…」という上限価格になるので、そのまま反映しないようにしましょう。
先ほども紹介した原価率をもとに計算する場合、原価率を自分で設定しましょう。
例えば、あなたがこちらの商品を仕入れたとします。
競合調査を一切せずに、原価率40%とだけ定め、計算した場合は以下のようになります。
【仕入れ原価1,000円の商品を原価率40%で売る場合】
- 仕入原価1,000円÷04=2,500円
- サービス利用料:375円
- 送料:195円
- 純利益:2,500円-1,000円-375円-195円=1,155円
2,500円で販売した場合、1,055円が利益になります。
※Amazonで自己発送した場合
ここから、純利益率を計算すると45%です!
4.顧客ニーズ・競合の販売価格を調査する
先ほどの手順で算出したのは、あくまでもあなたが希望する価格です。
物販ビジネスでは、あなたがセラーとして販売するのですが、あくまでも購入するのはお客様です。
あなたが希望する価格と、お客様が求める価格があまりにもかけ離れていると、購入されずに不良在庫になってしまいます。
つまり、利益が出るように販売するためには、あなたの希望と顧客ニーズの幅を埋めることが重要です◎
【顧客ニーズを調べる方法】
- 商品が販売先で売れているかどうか確認する
- 競合の平均価格を算出する
- 販売価格を設定する
まず、あなたが仕入れようとしている商品が、そもそも売れないと意味がないので、商品需要を調べる必要があります。
「この商品は人気そうだから」と調べもせずに需要を調べると、かなり危険です。
Amazon転売する場合は、デルタトレーサーというツールを使うと便利です。
この様に、グラフが表示されるのですが、見るべきグラフはランキンググラフです。
商品が売れているかどうかは、グラフが下がった数を計測します。
ランキングは、商品が売れればランキング上がるので、下がるようになっています。
つまり、1商品が売れるとランキングが上がってグラフが下がるので、1つの山を形成します。
かなり簡単にいうと、このグラフがギザギザしているもの=需要上がるということです。
8月単月を見ると、16個売れているという基準になるので、2日に1個は売れている主力商品ということになります。
需要を調べたら、商品の平均販売価格を調べましょう。
こちらも、デルタトレーサーから同じように閲覧できますが、中古のコンディションでの最安値は4,499円です。
ただ、あくまでも最安値なので、利益が出る範囲で値下げしても構いません。
先ほどは、原価率40%で計算したときに、販売価格は2,500円になりましたが、競合の価格をもとに計算すると、以下のようになります。
※若干値下げして4,200円で販売した場合
この様に、自己配送した場合の利益率は62%とかなり高く、純利益は2,736円です!
原価率のみを計算して、販売価格に反映すると、損するケースもあります。
5.商品独自の特徴・戦略から価格を見直す
4のステップまで進んだら、その時点で販売価格を設定すると良いでしょう。
しかし、もう少し利益を上乗せしたいと思っているなら、商品の特徴を把握すると良いです。
今回例に挙げたのはゲームでしたが、商品ジャンルによって以下の特徴があります。
【ジャンル別の特徴】
- ゲーム:プレ値になりやすい、クリスマス・年末に価格が上がりやすい
- ホビー品:ゲーム同様
- 家電類:新製品が出ると値下がりしやすい、季節家電はシーズン中に価格が高騰しやすい
- アパレル用品:季節ものは価格が高騰しやすい
- スニーカー:レア物はプレ値になりやすい
その他にも、販売する商品によって需要・価格が変動する特徴があります。
原価率や利益率をもとに、販売価格を設定するのも良いですが、より高度な物販ビジネス・価格設定を行いたいなら、市場分析を徹底しましょう。
例えば、あなたがこちらのスニーカーを仕入れたとします。
メルカリで転売することを想定したとして、原価40%で売却する場合は以下のような計算になります。
【仕入れ原価17,280円の商品を原価率40%で売る場合】
- 仕入原価17,280円÷04=43,200円
- サービス利用料:1728円
- 送料:1,000円
- 純利益:43,200円-1,7280円-1,000円-1,728円=23,192円
これでも十分利益は出ますが、”抽選販売限定”というものに付加価値が付きます。
仮に、あなたが4万円台でこちらの商品を転売した場合は、大きく損してしまうことでしょう…
競合調査をすると、平均相場は10~15万円程度です。
一例をあげると、20万円で売れている商品もあります…
例えば、4万円で販売した場合は2万円程度の利益が出るので、損失は出ませんし即売れしますが機会損失をしてしまいます。
”プレ値で売れる”という知識さえ身に着けておけば、10万円以上の利益が出る可能性があるので、商品そのものの特徴を再考した上で価格を決めるようにしましょう。
6.最終的に購入されやすい価格に調整する
競合調査をして、販売価格を設定すればそのまま出品して問題ありません。
しかし、商品の需要というのはいつでも変動しますし、商品を仕入れる際は価格変動することも視野に入れて価格を調整していく必要があります。
商品の価格というのは、需要と供給によって変動します。
- 需要が高く供給が低い場合:価格が高騰しやすくプレ値になりやすい
- 需要と供給のバランスが保てている場合:価格が維持しやすいい
- 供給のほうが上回っている場合:価格が下がりやすい
最近の商品を例に挙げると、任天堂Switchがいい例です。
現在は、Amazonで販売が規制されていて出品することができませんが、感染症の影響もあり、需要が一時的に高まったことをきっかけに、価格は高騰。
こちらは、価格が高騰したときのグラフですが、1~3月にかけてピーク時では70,000円以上で販売されていました。
通常販売されていたものが、いきなり抽選販売に切り替わったので、商品需要のほうが上回ってしまい、生産数以上の購入が増えたことから、市場では商品が消え品薄状態に…
この価格の高騰は、その結果が生んだ産物とでも言っておきましょう。
しかし、ある程度需要が落ち着いてくると、徐々に価格は下落していきます。
この原因として挙げられるのは、需要が落ち着いてきたからです。
商品需要が落ち着き、消費者のもとに商品が”供給”されるようになり、価格が一時的に下落して一定価格で販売されています。
ただ、商品が供給され始めると、品薄状態と逆転してしまい、最終的には供給のほうが上回ってしまいます。
その結果、起きるのが値下げ競争です。
定価で仕入れた商品を、損切りして販売する必要が出てくるので、このように定価以下で販売する人も出てくるわけです。
つまり、ここであなたがしなければならないことは、大きく分けて3つです。
販売価格設定ですること
- 価格が下落しづらい商品を仕入れる
- 商品価格を追って調整する
- 値下げを考慮して周りよりも安い価格を設定しておく
この場合、任天堂Switchはトレンド商品なので、需要が落ち着いたときに価格が下落してしまいました。
しかし、そもそもトレンド商品を仕入れなければ、急激な価格下落に悩まされることもありません。
適切な販売価格は?価格設定の5つのコツを紹介!
物販ビジネスで正しい販売価格の設定手順を解説したので、利益を出すためのコツも紹介しますね!
先ほど紹介したのは、あくまでも基本的な知識です。
ライバルが実践していることが多いですし、前提知識として知っている人がほとんど。
周りと差をつけた物販ビジネスをしたいなら、これから紹介する応用テクニックを実践していきましょう!
価格設定のコツ
- ツールを使って平均相場を調べる
- 価格の推移を調べる
- トレンドを調査する
- ライバルセラーの価格をチェックする
- 損益分岐点を計算する
販売価格を設定する場合、それぞれ意識してほしいことです。
応用編になるので、少し専門的な内容にはなりますが、周りと差をつけた転売をしたい場合は、知っていて損はない知識ですよ!
ツールを使って平均相場を調べる
あなたが、正しい販売価格を知りたい場合は、平均相場を調べる必要があります。
平均相場は、ライバルが多い市場で適切な販売価格を知る上で重要です◎
※OEMや競合性が低い商品を転売する場合は別
平均相場を調べるために便利なツールは、以下の通りです。
【価格を調べるために便利なツール】
- デルタトレーサー
- Keepa
まず紹介したいのが、デルタトレーサーです。
商品需要を調べることができるツールでもありますが、平均相場を調べる上で役に立ちます。
※Amazon転売をする場合
こちらは、デルタトレーサーで商品を検索して、一番上に表示される項目です。
何を示しているのかというと、Amazonの最安値価格を表示しています。
平均相場とは異なりますが、「最低限この価格以下で販売すれば売れますよ」という価格なので、価格設定の際に役に立ちます。
どの商品でも、Amazonに出品履歴がある限りは、相場が表示されるので、しっかりチェックしておきたいところです。
次に、Keepaです。
こちらもAmazonで使用することが可能ですが、平均相場と価格推移を調べることができます。
期間指定は、”3か月、6か月、12か月”の三パターン表示可能であり、基本的には直近の3か月のみを表示することが多いです。
(全体的に把握したいなら12か月でもありです)
こちらのツールを使えば、価格設定がスムーズにいくのでオススメですよ!
Keepaの使い方については、以下の記事で解説しているので、参考にしてくださいね◎
価格の推移を調べる
価格設定をする際は、商品そのものがどういう価格を推移しているのかを把握する必要があります。
先ほども少し触れましたが、商品需要に合わせて価格というのは変動します。
需要が高まれば価格も高騰しますし、需要がなくなれば価格は下落するという仕組みです。
需要と価格は直結しているので、Keepaを使うなどして、価格推移を調べていきましょう!
特に、中古商品の価格設定をする時は、価格推移を調べると便利です。
こちらのグラフの場合は、価格が高騰することもなく、通年(12か月)で一定水準の価格を維持しているので、大きく価格が変動することは見込めません。
つまり、最安値で販売したとしても、価格調整をほとんどすることなく出品することができます。
しかし、以下のグラフの場合。
一時的に価格が高騰しているところを見ると、価格変動が起きやすい商品ということがわかります。
この様なグラフの場合は、価格を調整する必要があります。
- 需要が高まったとき:ライバルよりも若干低く価格を上げる
- 需要が落ち着いてきたとき:いち早く価格を下げる
この様な判断ができれば、長期間在庫になることはありません。
需要が高まれば、商品が多少高くても売れるので、価格を上乗せしても問題ありませんが、あなたが一番高値を付けていると売れない可能性が高いです。
(消費者は少しでも安く買いたいため)
私が価格を設定するときは、最安値から5~10%割引きした額を設定するようにしています。
利益が出る範囲で値下げをすれば、損失が出ることはありませんよ!
トレンドを調査する
販売価格を設定する際は、トレンド調査をすることが重要です。
トレンド調査とは、商品の需要を調べることを指します。
あなたが、新しく商品を仕入れようと思っている場合、トレンドを調査すれば大きく利益を出せる可能性が高まります!
「どうやって調べればいいの?」という人もいますが、現代のトレンドはSNS発祥のものが多いです。
【トレンドを調べるツール】
- ヤフーニュース
- ラインニュース
これらを使えば、トレンドを把握することができます!
物販ビジネスをする場合は、どういう商品が売れるのかというリサーチをしておけば、仕入れも簡単です。
さらに、価格設定をする際に、トレンド予測をすればプレ値で販売する際に勉強になります!
トレンド商品は、一時的に需要が高くなる商品なので、いち早く仕入れた時に価格設定に迷うことがあります。
言い値になりますが、価格設定に誤ってしまうと、利益をうまく取れない可能性もあるので注意しましょう。
例えば、任天堂Switchの販売規制が解かれて、仕入れることができるようになった場合、需要が最高潮に達したときに上限7万円まで値上がりすることが、過去のデータからわかります。
数年後に、同じようにSwitchが品薄になった場合、6~7万円台で販売すれば、売れる可能性があるのです。
ライバルセラーの価格をチェックする
価格設定をする際は、利用しようと思っている販売先のライバルセラーの値段も把握しておきましょう。
「いまいち価格の設定がわからない!」という人は、ライバルセラーの価格よりも少し値下げをして販売すれば売れやすくなりますよ♪
Amazonでは、商品一覧を見れば、このようにセラーの販売価格がわかります。
コンディション別で価格が設定されているのですが、あなたが出品しようと思っているコンディションと同等の最安値を把握しましょう。
この商品の場合は、32,500円が最安値です。
つまり、32,500円以下で商品を転売すれば、売れる可能性が高まります。
メルカリやヤフオクで販売する場合も同様で、ライバルセラーの販売価格を確かめることで、価格設定をしやすくなります。
どうしてもわからない人は、利益が出る範囲で値下げをするというものありですよ◎
この場合、平均相場は3万円~3.5万円程度なので、この価格帯で設定すれば売れる可能性が高いです。
底値が3万円なので、まずは中間である3.25万円で販売して、数日待ってから売れないようであれば3万円まで値下げしましょう!
損益分岐点を計算する
最後に、商品を転売する際は、損益分岐点を計算するようにしましょう。
損益分岐点とは、利益が出るか損失が出るかの中間地点であり、価格設定では最も重要です。
Amazonを使う場合は、FBA料金シミュレーターを使って損益分岐点を把握していきます。
こちらの商品をAmazonで転売する場合、最安値が5,545円なので、この価格以下で仕入れれば利益になる…というわけでもありません。
これにプラスして、送料や手数料などもかかりますからね…
FBA料金シミュレーターを使って計算すると、このように数値が出てきます。
自己配送の場合は4,713円、FBA納品の場合は3,930円という数字が出ていますが、これが損益分岐点です。
つまり、商品を仕入れる際に、最低でも3,390円以下で仕入れれば利益になるということです。
損益分岐点を把握していれば、仕入れる際の価格判断にもなりますよ◎
実際、売れなければ値下げをすることにもなりますが、損益分岐点を把握していれば、利益が出る範囲での値下げも可能です!
そのため、物販ビジネスをするときは、仕入れ前に損益分岐点を把握しておきましょう。
補足:利益率・回転率はどちらを重視すべき?
損益分岐点の兼ね合いから、補足で説明しておきますが、物販ビジネスでは利益率・回転率を重視して転売をしていきます。
結論を言ってしまうと、どちらも重視できるような商品を仕入れることが、物販ビジネスで最も稼ぐ方法です。
しかし、そういう商品ばかりを狙っていると、うまく利益を出すことができません。
私は、仕入れ資金によって仕入れ方を変えるようなレクチャーをしています。
【仕入れ資金によって異なる物販ビジネス】
- 自己資金100万円の場合:平均利益率20%で月20万円の利益
- 自己資金30万円の場合:平均利益率50%で月15万円の利益
例えば、あなたが自己資金を100万円捻出できる場合は、利益率20%で運用したとしても月利20万円の利益が出ます。
利益率を抑えれば、回転率を重視した転売ができるので、在庫を抱えることなく安定した転売できるという特徴があります。
しかし、あまり自己資金を捻出できない場合は、利益率を重視した転売をしたほうが、大きく稼ぐことが可能です。
※その分リスクも高いです
利益率・回転率を重視するには、それなりに利益が出る商品で、一定数の需要を超えている必要があります。
勘が鋭い人ならわかると思いますが…
トレンド商品です!
普通の商品に比べると、入手難易度は困難ですし、リスクも高いですがスピード感ある転売をすれば問題ありません◎
正しい価格設定をするためにも、トレンドや需要を把握しておきましょう。
商品の売れ行きを向上させる価格設定の方法とは?
販売価格の大まかな設定を解説したところで、もう少し専門的な内容を最後にお話しします。
単に販売価格を設定するのも良いですが、商品の売れ行きを向上する価格設定をしないと、利益を出すことはできません。
あなたが、ライバルよりも売りたい・稼ぎたいと思っているなら、これから紹介する価格設定の方法を実践しましょう。
商品の売れ行きを向上させる価格設定の方法
- 相場よりも安く出品する
- 需要が高いならプレ値で出品
- 損切覚悟で大幅値下げ※オススメしない
これらの方法がありますが、売れ行きを伸ばしていきたいなら、市場価格をしっかりチェックすることです。
相場を追っていかないと、正しい値付けをすることができずに、機会損失してしまうことになりますよ!
相場よりも安く出品
まず、あなたが安く仕入れた商品があるとします。
市場化価格差があり、需要もそれなりにあるような商品の場合は、最安値で販売するのではなく、相場よりも少し安く販売しましょう。
※利益が出る範囲で
なぜこのようなことをするかというと、競合よりも早く売り切れる可能性が高いからです。
【セラーAの場合】
販売価格:4,000円
【セラーBの場合】
販売価格:4,200円
【あなたの場合】
販売価格:3,600円
※仕入れ値は1,000円とする
この場合、粗利の計算をすると2,600円です。
手数料を差し引いたとしても、1,500円程度の利益が手元に残る状況。
消費者の立場を考えればわかりますが、同じコンディションでこのような価格帯で販売すれば、間違いなくあなたの商品を購入します。
セラーBに比べると、800円も値下げしているわけですし、お得感があります。
ここで重要なのは、利益が出る範囲で安く出品するということです。
商品を相場よりも安く出品すれば、回転率が上がります。
特に、最初のうちは商品の売れ行きがあまりよくないので、回転率を上げるためにも、平均相場より5~10%の割引をして出品すると良いでしょう。
需要が高いならプレ値で出品
平均相場を見て、急激に値段が上がった商品があるとします。
この場合、商品の需要が高まったということなので、すでに出品しているものは値上げして、仕入れ済みのものはプレ値で出品しましょう。
商品需要と価格は比例しており、需要が高まれば価格も上がります。
一方で、需要が低いと価格も下がります。
一時的に需要が高まる商品は、先ほども紹介したトレンド商品です。
トレンド中は、値段が上がり続けて青天井になるので、スピード感ある仕入れ・転売を心がけましょう。
プレ値というのは、実際に言い値でもありますし、値付けの判断はあなた次第です。
1,000円で仕入れた商品が、平均相場3,000円だったとします。
需要が高まり、1個当たり2万円の平均相場なら、2万円で売らなくても十分利益は出ます。
回転率を重視して、平均相場よりも大幅値下げをすれば、売れる価格設定ができますよ◎
損切覚悟で大幅値下げ※オススメしない
あなたが出品している商品が、何をしても売れないことがあるとします。
この場合、考えられるのは以下の通りです。
【商品が売れない理由】
- そもそも需要がない
- 値付けを間違っている
- 平均相場が大きく下がった
どれも該当している場合は、販売価格を是正して出品しなおす必要があります。
需要がない場合でも、供給がある限りゼロになることはなく、単純に売れていないのは、”現状の価格設定で買う人が誰もいない”ということです。
平均相場が3,000円だとして、その値段なら普通に売れているものを、あなたが7,000円で販売していた場合、売れるわけがありません。
7,000円で商品を購入したいという顧客は存在せず、ニーズは「3,000円で買いたい!」という人がメインだからです。
この場合、仕入れ値にもよりますが、不良在庫にしたくない場合は、損益分岐点ギリギリまで値段を下げるというのもありです。
あるいは、損切をして赤字出品をするかという選択肢しかありません。
まとめ
物販ビジネスでは、利益になる商品を仕入れても、販売価格が正しくなければ売れることはありません。
そのため、今回紹介した内容を参考にしながら、販売価格を設定していく必要があります。
価格設定をする際は、利益率・原価率をもとに計算していく方法もありますが、以下の方法も最適です!
【価格設定に最適な方法】
- 平均相場をチェックする
- ライバルセラーを見て判断する
- トレンド予測をする
- 商品需要を把握して値段を決める
ライバルセラーをチェックする場合は、平均相場も併せて確認すると思うので、しっかり把握しておくと良いでしょう♪
トレンド予測もしながら、商品需要を追っていると、正しい値付けをすることができますよ!