物販ビジネスをする際ですが、仕入れた商材を出品する際に注意しなければならないことがいくつか存在します。
その中でも、利益に直結するのが”価格競争”です。
「価格競争はどういうときに起きるの?」
「価格競争に巻き込まれたときにできる対策は?」
今回は、物販ビジネスの中でも価格競争をピックアップして、起こりうるタイミングについて解説していきたいと思います!
タイミングや事例をしっかり把握して、”どのように対策すればいいのか”を学んで、物販ビジネスで利益を確実に出していきましょう◎
よくわかる解説
- 値下げのふり幅が少ない商品を仕入れる
- リサーチの段階で価格競争があるかどうか予測する
- 早い段階で損切りするのもあり
そもそも価格競争とは?
まず、価格競争について知らない人のために、簡単に概要を説明します。
価格競争とは、需要と供給のバランスが崩壊したときに発生するものです。
こちらのグラフを参考にしてもらうとわかる通り、本来の市場価格というのは、多少変動することはあっても、一定の価格を維持します。
価格変動をする場合、大きく分けて二パターンあります。
【価格競争のパターン】
- 需要が供給よりも上回る:価格が高騰する(例:トレンド商品等)
- 需要が供給よりも下回る:価格が下落する
市場流通している商品があるとして、「商品が欲しい!」という需要のほうが上回ってしまうと、価格は高騰します。
※一般的にプレ値といわれる
しかし、需要よりも供給のほうが上回ってしまうと、市場流通する商品の割合が増えてしまうので、購入されづらくなります。
その結果、値下げを行って商品を早い段階で売却しようとするわけです。
実は、価格競争は身近なところでも起こっています。
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発注ミス等で、大量仕入れをしてしまうと、必要以上のコストが発生してしまい、商品をさばくために価格を下げて販売します。
こちらの商品の場合は、市場価格委よりも安く商品が提供されていることがわかります。
「卸・メーカー→販売業者」という流通であれば、格安仕入れが可能です。
大量仕入れをすれば、その分仕入れコストを安く抑えることができるので、市場価格より抑えたところで利益が出るわけです。
価格を下げれば、購入率が上がりますが、その分利益額が少なくなるというデメリットもあるので注意しましょう!
価格競争が起きる原因4選!
価格競争の仕組みについて解説したので、なぜ価格競争が起きるのかを解説していきますね!
複数の原因がありますが、考えられる中で以下が挙げられます。
価格競争が起きる原因
- 競合性が高い商品を仕入れた
- 商品需要が急激に高まった
- 商品の需要がなくなった
- 市場規模が狭い商品を仕入れた
複数の原因がありますが、物販ビジネスでは基本的に需要・供給バランスが崩壊することで価格競争が起きます。
トレンド商品を仕入れた際や、全国的に割引されるようなセール品などを仕入れた場合に発生するので、仕入れを検討しているなら注意しなければなりません!
競合性が高い商品を仕入れた
価格競争が最も起きやすい原因として挙げられるのは、競合性が高い商品を仕入れたという点です。
物販ビジネスでは、ライバルが多い商品ほど価格競争が起きるのですが、その分利益・回転率が良いので仕入れる人も少なくありません。
最近の商品で言うと、任天堂Switchが挙げられます。
昔から競合性が高い商品であり、感染症の影響からさらに需要が高まりました。
こちらは、Keepaの価格推移グラフですが、感染症が流行した2~3月に急激に価格が高まっていることがわかります。
それまでは、平均価格が3万円台だったにもかかわらず、6~7万円台に高騰しています。
その結果、「任天堂Switchは価格が高騰しやすい」という情報が出回ってしまい、物販ビジネスをしない一般人でも商品を買い占めました。
その結果起きたことが、市場の飽和状態です。
現在は、Amazonに出品規制がかかってしまい、出品できないようになっていますが、300件以上の出品があります。
この状況で、商品を売り切るためには、周りと違う価格をつけるしかありません。
消費者の購買心理を考えればわかりますが、このように多くの商品が溢れている場合、以下の心理状況が働きます。
【飽和状態の市場で起こる購買心理】
- 「少しでも安く買いたい」
- 「状態が良くて安いものがいい」
- 「お得に手に入れたい」
同じコンディションの商品が4万円と3万円で販売していれば、消費者は3万円の商品を購入します。
競合性が高いと、少しでも商品を売り切るために、値下げをして商品を売り切ろうとするわけです。
仕入れ価格よりも下げなければ、赤字になることもありませんからね!
(人によっては損切をする人もいるようです)
商品需要が急激に高まった
需要と供給のバランスが崩壊したら、価格競争が起きやすくなります。
先ほども少しふれましたが、商品需要が急激に高まると、価格が高騰します。
過去に高騰した商品の例を挙げると、以下の通りです。
【価格が高騰した商品例】
- 任天堂Switch
- 妖怪ウォッチ
- マスク・消毒液
- たまごっち
- YouTuberが紹介したもの
(例:レゴブロック、コンビニお菓子等)
感染症の影響から、予防に必要なものはかなり高騰しましたね…
その中でも、マスク・消毒液は高額転売されたことで有名です。
メルカリが使えなくなった転売ヤーが大慌てでヤフオクに逃げて大量販売、投げ売り開始。
転売屋のマスクなんて不衛生極まりない。どんな状態で保管されてるかもわからないような汚いマスクなんて買ってはいけない。
私利私欲の為にこんなにも大量買い占めてるやつらには天罰を!
違反通告しましょ! pic.twitter.com/xymzCnRcRd— MiHO (@nemunemuyy) March 4, 2020
今でもその名残は残っており、ピーク時で1箱3,000円~5,000円で取引されていました。
これは、感染症の影響により”商品需要が急激に高まった”ことが原因です。
ほしいという需要に対して、商品供給が間に合わないと、価格競争が起きてしまいます。
悪質な転売ヤーの場合は「少しでも高く売りたい」と思って、言い値で値付けをするわけです。
しかし、消費者は「高くても必要だから買う」という考えのもとで購入するので、商品が売れていくわけです。
あまりにも、価格が高騰しすぎて、国内では”緊急措置法”というものが制定されたほどですからね…
※制定されたのはオイルショック以来でした…
法規制されてもなお転売した人が、実際に逮捕されるという事案もありました!
この様に、状況次第では転売そのものが違法になるケースもあるので注意しましょう。
商品の需要がなくなった
商品の需要が高まると価格が高騰しますが、需要がなくなった場合も価格競争が発生します。
急激に需要が高まれば、「多少高くてもほしい」という人が増えてくるので、価格が高騰しますが、需要がなくなると価格が下落します。
需要がないということは、商品を欲しいと思う人が少なくなったということです。
消費者の購買心理は、「多少高くてもほしい」というものから、「高いから買わない」というものに変化します。
【定価3万円の商品の場合】
- 需要が高い場合:4~5万円で売れる
(多少高くても4~5万円が消費者にとって適正価格になるから)- 需要が低い場合:2~3万円で売れる
(需要が変化してプレ値では売れなくなるから)
商品需要が高い場合は、定価3万円の商品でも価格を上乗せしたところで、商品が売れます。
セラーも消費者も、その価格が適正価格と認知しているからです。
しかし、需要が低い場合は、「その価格じゃ買わないよ」という消費者が増えてくるので、プレ値で売れる可能性は低いです。
価格をプレ値で維持し続けても、商品が売れることはないので、セラーが一斉に値下げをして商品を売り切ろうとします。
市場規模が狭い商品を仕入れた
最後に、市場規模が狭い商品を仕入れたパターンです。
仕入れる商品にもよりますが、競合性が少なく周りが出品していない商品というのは、基本的に一定価格を維持し続けます。
むしろ、物販ビジネスではそういう商品を開拓したほうが、市場独占を図ることができるので、積極的に狙いたいところです。
私が以前仕入れていた商品の例を挙げると、以下の時計が挙げられます。
知り合いに、ブランドの時計を安く横流ししてくれる人がいたので、仕入れていたのですが、当時はメルカリで市場独占をしていました。
(当時は知る人ぞ知るブランドという認知度でしたからね!)
しかし、国内のドラマで有名なモデルさんが着用してから、一気に認知度が高まってしまい、メルカリの市場が過密状態になってしまったのです…
今までは、1つ当たり5,000円程度の利益が出ていた商品でも、市場に商品が溢れたことによって、価格競争に巻き込まれてしまい、最終的には1つ1,000円程度の利益しか出ないような商品になりました。
こういう商品は、コンスタントに売れるというメリットがありますが、認知度・人気度が高まってしまうと、価格競争に巻き込まれるので注意しましょう。
価格競争に巻き込まれた際に実践したい具体的な対策を徹底解説!
物販ビジネスをしていると、高確率で価格競争に巻き込まれます。
それが、数十円規模の値下げならまだしも、1,000円・2,000円といった値下げに巻き込まれてしまうと、赤字になるケースも少なくありません…
それを避けるためにも、対策を把握しておく必要があります◎
仮に、あなたが値下げ競争に巻き込まれてしまった場合は、以下の対策を行いましょう。
価格競争に巻き込まれた場合の対策
- 価格以外の付加価値をつける
- 利益度外視で値下げを行う
- あなた自身のブランディングを強める
- ECサイトを開設して独占販売する
- 販売価格を見直す
一般的な対策から、少し高度な対策まで紹介するので、「価格競争に巻き込まれたらどうしよう…」と思っている人は、要チェックですよ♪
価格以外の付加価値をつける
価格競争に巻き込まれた場合は、価格以外の付加価値をつけると良いでしょう。
実践できるのは、”ヤフオク・メルカリ”等の個人取引ができる販売先です。
ここで言う付加価値とは、以下が挙げられます。
【価格競争で効果的な付加価値】
- まとめ売り販売
- 送料を自己負担にする
- リピーター特典を付ける
- 特定のユーザーにのみ割引・値下げを行う
- 専用出品※メルカリ・ラクマ限定
同じような商品があるとして、価格競争に巻き込まれた場合は、単に値下げするだけではライバルと変わりません。
そのため、値下げ以上の価値を消費者に提供することで、商品を売れやすくするのです。
この様に、まとめ売りをするのも方法の一つ。
安い商品を仕入れてきて、利益が出る範囲で値付けを行えば、ライバルの商品よりもお得感を出すことができます。
ただ、消費者というのは「別の商品はいらないから!」というパターンの人が多いので、値段に直結するような付加価値を付けたほうが良いです。
その際にオススメなのが、リピーター割やセールです。
個人販売ができるような販売先であれば、個人でこの割引率を設定することができます。
よくある割引パターン
- 2回目以降○○%割引
- 別の商品を購入すると○○%割引
- タイムセール
一時的に利益が出る範囲で値下げすることで、商品の回転率を上げるという手法です◎
他の商品も売り切りたいなら、抱き合わせ手法を使うのも方法の一つです。
値下げをすることを条件に、別の商品を購入すれば○○%オフというようなものであれば、利益を出すことも可能ですよ♪
利益度外視で値下げを行う
こちらは、あまりオススメしない手法ですが、不良在庫として抱えたくない場合は行っても良いかもしれません…
価格競争に巻き込まれた場合は、いち早く値下げをしないと商品を売り切ることができません。
例えば、市場価格2万円の商品を1万円で仕入れた場合は、粗利で1万円発生します。
しかし、需要が落ち着いて、徐々に値下げし始めたら商品の売り切る必要があります。
そこで、1.5万円まで値下げすれば、粗利5,000円で抑えることができます。
ただ、競合性が高い商品なら、一斉にライバルセラーが値下げを行ってしまうので、価格競争に巻き込まれてしまうのです…
【利益度外視で値下げする場合】
- いち早く相場よりも安く販売する
市場価格1.5万円場合→1.2万円程度で販売- 損益分岐点ギリギリまで値下げを行う
- 損切りする※あまりオススメしない
値下げをする際は、スピーディに行うことが重要です。
仮に、あなたが損益分岐点を計算しているなら、ギリギリまで下げることをオススメします。
多少利益が出るくらいまで値下げをしてもかまいませんが、どうしても売れない場合は利益度外視で利益額数円~0円で販売してリセットするのも方法の一つ。
最終的には、損切 (赤字で販売すること)をすることになるので、それだけは避けて値下げするようにしましょう。
補足:損切しない商品を仕入れる方法
価格競争に巻き込まれると、最悪の場合損切をして赤字になるケースも少なくありません。
物販ビジネスをする際は、これだけは避けたいところですよね…
あなたが、損切りしたくない場合は…
リサーチを徹底しましょう!
これだけで、商品を損切りする可能性は低くなります。
トレンド商品・一時的に利益が出る商品は、確かに仕入れても問題ありませんが、価格競争に巻き込まれやすくなります。
私がコンスタントに仕入れているのは、”一定の需要があって価格差がある商品”です!
「どうやってリサーチすればいいの?」という人がいると思うので、簡単に手順を解説しますね♪
【商品需要を調べる手順】
- 仕入れジャンルを選ぶ
- 価格差がありそうな商品を見つける
- デルタトレーサーで需要を調べる
※価格推移も調べるとOK- 仕入れ判断をする
この様な手順で調べると、損切をすることは減ります!
まず、仕入れジャンルを選ぶ必要がありますが、あなた自身が興味のあるものを仕入れれば問題ありません◎
ジャンルを選んだら、価格差がありそうな商品をリサーチしましょう。
私が、最近仕入れた商品で言うと、こちらのゲームソフトが挙げられます。
仕入れ価格は1,000円であり、発売されてから期間もそこまで空いていないので、「利益になるかも」という予測ができます。
しかし、ここで仕入れてしまうのは危険なので、しっかり販売先での需要を調べましょう!
Amazonで販売したのですが、商品需要を表すのはランキンググラフです。
簡単に説明すると、こちらのグラフがギザギザしているものであれば、ある程度需要がある商品ということです。
需要がわかれば、次は平均価格を調べる必要があります。
こちらの商品の場合は、中古で4,499円で販売されており、この価格帯で売却する皓ができれば粗利は3,499円です。
しかし、Amazonで販売する場合は、諸手数料などもかかるので、その辺も考慮しなければなりません。
FBA料金シミュレーターを使えば、このように予想利益を出すことができます。
Amazonで販売する場合、自己配送の場合は4,713円、FBA納品の場合は3,930円というものが出てきます。
ここで表示されているものは、この価格以下で仕入れることができれば利益になるという数値なので、仕入れ値1,000円であれば十分利益が出るということです。
ここまで徹底すれば、どの価格まで値下げすれば利益が出るのかを予測することができます。
商品ジャンルの選び方については、以下の記事を参考にしてくださいね♪
あなた自身のブランディングを強める
消費者は商品を購入する際に、様々な基準で購入判断を行っています。
もちろん、価格が安ければその商品を購入しますが、他にも基準があるのです。
こちらは、Amazonのとある商品一覧です。
この様に、多くのセラーが出品しているのですが、いまだに商品が売れています。
同じような価格帯で、それでもコンスタントに売れているということは、この相場が適正ということ。
しかし、同じ価格帯・相場よりも安く販売されているのに、売れ残っている商品がいくつかあります。
これは、セラー評価が大きくかかわっています。
いくら商品が安くても、実績がない人から購入するのは不安です。
(消費者は案外評価を見ています)
ネットで購入する際は、商品を手に取ってみることができませんし、Amazonとはいえどういう商品が届くかわかりませんからね…
特に中古の場合は、コンディションによっては不良品の可能性も予測できます。
価格競争に巻きこまれて、あなたも同じように値下げをしたとして、商品が売れないのは自身のブランディングができていないことが、原因の可能性も大いにあります。
【商品比較例】
- セラーAの場合:商品価格15,000円
※セラー評価100件以上(平均評価4.5以上)- セラーBの場合:商品価格13,000円
※セラー評価なし平均相場15,000円の場合
この様な商品があるとして、あなたが消費者として中古品を購入する場合、どちらを購入するか判断すればわかると思います。
状態を重視しない人なら、少しでも価格が安いセラーBから購入すると思いますが、市場ニーズは圧倒的にセラーAを求めていることが多いです。
そのため、価格競争に巻き込まれた場合は、あなた自身のブランディングを高めておくと、売れる可能性が高まります。
セラー評価を高めるには、商品の販売実績を増やすしかないので、コツコツとアカウントを育てていくことをオススメします!
ECサイトを開設して独占販売する
価格競争に巻き込まれてしまうと、商品を値下げせざるを得ません…
しかし、その価格競争というのは、あなたが出品している販売先のみで起きているケースも少なくありません。
そのため、あなた自身がECサイトを開設して、そこで仕入れ商品を販売するという手法もありですよ◎
「作り方が難しそう!」という人もいると思いますが、最近では登録手順に沿って進めていくだけで、簡単に作ることができます。
【ECサイトで独占販売するメリット】
- 諸手数料を抑えることができる
- 独占販売ができる
- サイト流入ができれば売り上げにつながる
一からECサイトを開設する場合は、そのコストがかかりますが、販売手数料や送料といったものは、自分のルールの中で決めることができるので、既存の販売先に比べるとコストを抑えられます!
さらに、自分のECサイトで販売するので、競合は一切存在しません。
コストを抑えた分、商品価格に反映して、市場価格よりも安く販売すれば回転率も上がりますよ!
しかし、ECサイトはユーザーを流入しない限りは、商品が購入されることはありません。
サイト流入の方法
- リスティング広告
- SEO対策
- SNSでの宣伝
- インフルエンサーによる宣伝
複数の流入方法がありますが、コストをかけたくないなら、SNSを活用すると良いでしょう。
TwitterやInstagramは、無料でアカウント開設ができますし、コストを抑えた集客が可能です。
一度認知されるようになれば、価格競争に巻き込まれることなく、商品を独占販売することができますよ!
詳しい開設手順や、ECサイトのメリット・デメリットが知りたいなら、以下の記事を参考にしてくださいね♪
販売価格を見直す
価格競争に巻き込まれると、商品が売れなくなります。
単純に平均相場まで値下げするのもありですが、価格を下げる前に販売価格を一度見直しましょう。
需要というのは、急激に下がることはありません。
平均相場3万円の商品があるとして、需要が落ち着き始めたからといって、いきなり1.5万円に下落するようなことはなく、じわじわと下がっていきます。
こちらは、先ほども紹介した任天堂Switchの価格推移グラフですが、一時は7万円台を記録しましたが、そこから4か月かけて4万円台まで下落しました。
4~5月にかけて、7万円から5万円まで一気に下落していますが、それ以降は緩やかに下がっていることがわかります。
これはあくまでも平均相場であり、6万円に下げた人もいれば、損切をするために3万円まで下げた人もいます。
後者の人の値下げ例だけを判断基準にしてしまうと、機会損失をしてしまう可能性が高くなるので注意しましょう。
相場平均を見ながら、どのくらいの価格が最適なのかを把握していけば、正しい価格で転売することができます◎
価格競争に巻き込まれない商品の仕入れ方3選!
価格競争に巻き込まれてしまうと、物販ビジネスでうまく利益を出すことができなくなります。
そうならないためにも、最初から価格競争に巻き込まれないような仕入れをすることが重要です!
「どういう仕入れをすればいいの?」という人も多いと思うので、価格京須に巻き込まれない仕入れ方法を解説していきますね◎
価格競争に巻き込まれない仕入れ方法
- 市場価格差がある商品を仕入れる
- 値下がりが少ない商品を見分ける
- 卸業者・メーカーからの直接発注
これらの仕入れ方をすることで、市場で利益を出す転売が可能です!
安定した仕入れができれば、その分利益に直結しますよ◎
市場価格差がある商品を仕入れる
物販ビジネスで、価格競争に巻き込まれたくないなら、市場価格差のある商品を仕入れるようにしましょう。
そもそも、市場価格差のある商品ではないと、価格競争が起きなくても利益になることはありませんからね!
市場価格差とは、仕入れ価格と販売価格の差のことです。
価格差がある商品ほど、利益額は高くなります。
こちらの商品を仕入れる場合ですが、一目で価格帯が安いという判断ができると思います。
しかし、販売先で本当に利益が出るのかどうかを判断して仕入れないと、仕入れるのは危険です。
現在の市場価格は、5,000~5,500円であり市場価格差は4,000円程度あることがわかります。
このくらいの価格差があれば、利益が出る可能性も高いので、積極的に仕入れていきたいところです。
価格競争に巻き込まれないためにも、市場価格×30%以上の利益が出るような商品を仕入れておくと、値下げに巻き込まれても安心です。
10,000円の商品なら、7,000円以下で仕入れることができれば、価格競争に巻き込まれた場合でも、リカバリーができます♪
値下がりが少ない商品を見分ける
価格競争に巻き込まれたときに、損失が出てしまうのは、仕入れ判断が間違っているからです。
様々な理由がありますが、具体的には以下が挙げられます。
【間違った仕入れ判断例】
- 市場価格差がほとんどない商品を仕入れた
- 粗利のみ計算して仕入れた
- 需要のふり幅が大きい商品を仕入れた
- 価格が下がりやすい消費を仕入れた
粗利だけを計算して、販売手数料・送料を差し引かない状態で仕入れを行ってしまうと、値下げができずに商品在庫を抱えてしまうことも少なくありません。
最終的には、赤字を覚悟して損切りするという末路が見えています。
そうならないためにも、値下がりが少ない商品を見分けて仕入れるようにしましょう。
値下がりが少ない商品の特徴は、以下の通りです。
値下がりが少ない商品の特徴
- コンスタントに売れている
- トレンドに左右されづらい
- 季節に左右されづらい
トレンドや季節というのは、価格変動に大きくかかわってきます。
もちろん、特定の季節に価格が高騰するような商品は、仕入れ対象にしましょう!
(例:ホビー品、デジタルカメラ、ゲーム等)
こちらは、ソニーのカメラの中でもコンスタントに売れる商品であり、物販ビジネスの商材として仕入れる人も多いです!
カメラは、コンスタントに売れる商材ですが、イベントシーズンに高値で売れることが多いジャンルでもあります。
こちらは、Googleでトレンド検索をした結果ですが、お花見シーズンや運動会シーズンによく検索されていることがわかります。
こういう商品なら、特定の時期に”値上がり”することが予想されるので、高利益が期待できる商材です!
平均相場から値上がりすることはあっても、需要が落ち着けば元の価格に戻ります。
そのため、平均相場以下で仕入れることができれば、利益になりますよ♪
こういう商品を積極的に仕入れることによって、価格競争に巻き込まれることなく、安定した転売ができます◎
卸業者・メーカーからの直接発注
最後に、少し応用的な仕入れ方法になりますが、卸業者・メーカーから仕入れるというのもありです。
本来は、ネットや店舗等から仕入れることが多いですが、それ以上に安く仕入れることができます。
【通常の仕入れの場合】
- メーカー製造
- メーカーから卸業者
- 卸業者から販売店へ
- 販売店から消費者へ
【直接仕入れの場合】
- メーカー製造
- 卸orメーカーから直接仕入れ
通常仕入れの場合は、「メーカー→卸→販売店→消費者」という順番になるので、それぞれ利益が上乗せされて販売されています。
メーカーから卸の場合は、”製造原価+利益”で商品を販売し、卸から販売業者に流す場合は、さらにそこに利益が上乗せされるのです。
つまり、「メーカーから販売業者」までの流れをカットして、あなたが直接仕入れるようになれば、商品を安く仕入れることができますよ◎
通常仕入れをしているライバルよりも、安く仕入れることで、値崩れしたときに無理なく値下げをすることができ、利益が出る転売が可能です!
メーカー仕入れの具体例
- ライバルセラーAの場合:3,000円仕入れ→6,000円で出品
- ライバルセラーBの場合:2,500円仕入れ→6,000円で出品
- 直接仕入れをしたあなたの場合:1,000円仕入れ→6,000円で出品
※平均相場が6,000円の場合
仕入れ価格を知っているのは、仕入れた人のみであり、消費者は把握していません。
手数料+送料で2,000円かかる場合、各種セラーの利益は以下の通り。
【セラー別の純利益】
- ライバルセラーA:1,000円
- ライバルセラーB:1,500円
- あなた:3,000円
この純利益というのは、値下げができるふり幅でもあります。
セラーAの場合は、販売価格から1,000円以下の値下げをしてしまうと、利益は発生しません。
セラーBは、1,500円までの値下げなら対応可能です。
この場合、価格競争が起こった場合でも、あなたは余裕をもって値下げをすることができます。
もちろん、発生する利益は低くなってしまいますが、回転率を重視した転売ができるので、オススメです◎
まとめ
今回、物販ビジネスの価格競争について解説しました。
仕入れる商品によっては、価格競争に巻き込まれることも少なくなく、しっかり対策をしなければなりません。
仕入れる商品は複数ありますが、定期的に利益を出していきたいと思っているなら、需要や供給のバランスが崩れづらいものを仕入れることが重要です。
※トレンド商品は不向き
私が、物販ビジネスをする際は、価格変動が少ないものを格安で仕入れてくるようにしています◎
ただ、商品は一定価格を維持し続けることはなく、必ずどこかで価格競争が行われます。
その際に、数千円値下げするものを仕入れるのか、数十円しか値下げしない商品を仕入れるのかで、物販ビジネスで稼げるかどうかが決まるのです。
言うまでもありませんが、利益が出るのは後者です。
リサーチをすれば、そういう商品も見つかりやすいので、仕入れる前にしっかり見極めると良いでしょう。