2021年3月1日に、メルカリが一つの発表をしました。
それは、タオバオやアリババを運営する”アリババグループ”との提携です。
引用:メルカリプレスリリース
メルカリで販売した商品を、越境ECをサポートする”BEEENOSグループ”の協力により中国で販売できるようなサービスです。
「提携によって何が変わるの?」
「アリババと提携して起きるメリットは?」
今回はは、メルカリとアリババが提携したことで、将来的に何が起きるのかを紹介しますね♪
結論を少しだけ話すと、メルカリの市場が国内だけではなく、中国にも広がるので幅広いユーザーが販売対象になります!
よくわかる解説
- タオバオやシェンユーにメルカリの商品が販売される
- 販売方式は従来と何も変わらない
- 日本製のフィギュアやトレンディングカードが販売におすすめ
メルカリとアリババが提携!概要を簡単に説明!
2021年3月1日に正式発表された、メルカリとアリババの業務提携。
簡単に概要を説明すると、メルカリで出品したものが、以下の販売先でも販売可能になります。
今後販売ができる販売先
- タオバオ
→BtoCの中国大手ECサイト - シェンユー
→中国最大のフリマアプリ(中国版メルカリとも呼ばれている)
いずれも、中国で使用されているECサイト・アプリなので、信頼できます。
また、運営しているのは中国大手のアリババグループです。
中国輸入でアリババを使っている人も多く、メルカリには多くの中国輸入品が販売されています。
しかし、今回の提携で実現したのは、”メルカリ→タオバオ・シェンユー販売”のみで、タオバオ→メルカリはできません。
メルカリとアリババが提携してできることは?
メルカリとアリババが提携して、タオバオ・シェンユーにメルカリの商品を販売できるようになりました。
取引をする際は、代理購入サービスを提供している”Buyee”の仲介の元おこなわれるようです。
そのためセラーがする手続きは基本的に何もなく、メルカリにいつも通り出品するだけでよいとのこと。
(詳しい流れは後述します)
では、提携に伴いどのようなことができるのかというと、以下が挙げられます。
アリババ・メルカリの提携に伴いできること
- 国内製の商品を中国に販売できる
- 販売の幅が広がる
- アリババ→メルカリの販売はできない
個人的に、国内の商品を手続きなしに中国に販売できるのは、かなりメリットだと思います!
販売の幅が広がりますし、グローバルな販売ができるため、取り扱う商品次第では市場独占ができるかも……?
国内製の商品を中国に販売できる
アリババやタオバオを使って仕入れて、中国製の商品をメルカリに転売する人がいます。
ラクマートやイーウーマートなどの代行業者を使えば、簡単に仕入れられるのでおすすめです。
この場合、”中国輸入→メルカリ販売”ができるわけですが、逆に”国内仕入れ→中国のECサイトに販売”をするのは、難易度がかなり高い行為でした。
海外向けのECサイトは多く存在しますが、eBayなどがおそらく対象になるでしょう。
しかし、やり取りは英語か中国語ですし、配送トラブルの兼ね合いからあまり推奨されていない方法でした。
今回のアリババとメルカリの提携に伴い、その問題は解決されます。
取引の流れを紹介すると、以下のとおりです。
メルカリの商品をタオバオ・シェンユーに販売する流れ
- 従来のようにメルカリに出品する
- タオバオ・シェンユーで購入される
- Buyeeがメルカリで代理購入をする
- 検品・梱包後にお客様へ配送
④の流れは未定ですが、おそらくBuyeeが指定する場所に配送して、中国に送ってくれます。
メルカリのプレスリリースメディアで公開されていましたが、出品者は今まで通り普通の配送方法・配送料で取引が可能とのこと。
引用:メルカリプレスリリース
つまり、出品者がすることは、普通に出品作業を済ませるだけです!
これだけで、中国に商品が配送できるのはお得すぎませんか!?笑
販売の幅が広がる
今回の提携に伴い、販売できる幅が広がります。
メルカリのみを対象に販売した場合、メルカリのユーザーのみにしか商品が公開されませんでした。
メルカリが公開している情報によると、2020年時点での月間利用者数は1,755万人にのぼるそうです。
これでも十分すぎる数ですが、タオバオとシェンユーの利用者数は比にならないほど多いです。
プレスリリースメディアには、以下のように記載されていました。
「閑魚」は「淘宝」内の中古品取引用サービス「淘宝二手」を起源とし、現在は月間利用者数が9,000万人を超える中国最大のフリマアプリです。
引用:メルカリプレスリリース
シェンユーの月間利用者数は、9,000万人以上を超えるとのこと……笑
中国の人口が多いのが一番の理由ですが、国内最大のフリマアプリなのでこの数も理解できますね!
極端な話、メルカリで1,000万人以上の月間利用者と、シェンユーの9,000万人以上の利用者を足すと、約1億人が販売対象になります!
アリババ→メルカリの販売はできない
アリババグループとメルカリの提携に伴い、メルカリで出品しているものをタオバオやシェンユーに販売できます。
しかし、逆にアリババの商品をメルカリに出品するのは不可能です。
出品自体は可能ですが、イーウーマートやラクマートを通して、個人的に輸入をして販売しなければなりません。
ただ、今回の提携では発表されないだけで、今後リリースされる可能性があるサービスかもしれません。
今回の販売のかなめになるのは、代理購入サービスの”Buyee”です。
代理購入業者の一つで、国内の商品を世界各国に配送できます。
2019年11月に提携を開始して、100ヵ国以上からメルカリの商品が購入になったそうです。
しかし、正式に企業と提携して輸出が可能になったのは、2021年時点でアリババグループのみ。
私が個人的に思うのは、”メルカリ→タオバオ・シェンユー”の販売ができるなら、”アリババグループ→メルカリ”の販売も実現できる点です。
この場合、手数料などが発生しそうですが、中国輸入の商品がメルカリに多く販売されている昨今で、輸出だけに使われるのは少し違和感があります。
メルカリに販売したいタオバオ・シェンユー出品向きの商品一覧!
メルカリからアリババグループの出品が可能になり、よりメルカリでの販売が注目されそうですね!
このサービスにいち早く目をつけて、中国に商品を輸出したいなら、以下の商品を販売しましょう!
タオバオ・シェンユー向きの商品
- フィギュア
- トレンディングカード
国内製でも、コレクション性が高いものは国境問わず売れます。
特に、精巧に作られた日本のフィギュアは、中国で需要が高いので積極的に出品しましょう!
フィギュア
中国で売れる商品はさまざまですが、個人的に出品したいと思っているのは、フィギュアです。
国内で製造されている精巧なフィギュアは、海外でかなり需要があります。
こちらは、eBay販売されていたフィギュアですが、1体あたり4~5万円程度で落札されています。
落札したユーザーは、ドル表記だったので、米国の人だとわかりました。
あくまでも一例ですが、中国からの購入者がいるのも事実です。
余談ですが、京都のヨドバシカメラでは、限定フィギュアを転売目的で仕入れる人には販売しない対策がおこなわれました。
多くのユーザーが並んでいたそうですが、ほとんどが中国人だったそうです。
転売対策として、「商品名を言えないと購入できない」条件が課せられたようですが、この対応が賛否両論でした。
噂が独り歩きし、「中国人には販売しない」とのデマ情報まで流れたほどです。
トレーディングカード
遊戯王カードやポケモンカードも、コレクション性が高いアイテムで、海外で非常人気があります。
特に遊戯王カードは、アジア版・中国版などが販売されていることから、カードコレクターとして集めている中国人も少なくありません。
過去の販売実績を見ると、中国からの配送で20万円程度で売れているカードセットがありました。
国内のユーザーからすると、手に入れるのは難しいですし、購入する人が多いのも理解できます。
国内のカードを中国に販売するのも、同様に可能です。
需要がある商品なので、レアカードなどを仕入れる機会があれば、メルカリに販売して中国向きに販売するとよいでしょう!
まとめ
メルカリとアリババグループの提携に伴い、今後メルカリ販売の勢いがより加速しそうです!
Buyeeとのサービス提携で、どこまで商品が販売できるのか気になるところです!
少なくとも、メルカリで販売した商品をタオバオやシェンユーに販売するのは可能なので、販路が広がりそうです。
今後は、”アリババ→メルカリ”の流れも構築されそうなので、サービスがリリースされれば、より稼ぎやすくなると思います!
現段階ではまだおこなわれていないので、タオバオ仕入れ→メルカリ販売をしたいなら、以下の記事を参考にしてくださいね♪