交渉のメールをメーカーに送り、返信がきた際にどう連絡したらいいのか困ることもあるかと思います。
最初のうちはメールや電話に対してどのように対応するのが正しいのか分からないでしょう。
今回は、それぞれの対応方法を解説するとともに、実際に面談する場合のポイントもお伝えしていきます。
参考にして適切にアプローチしていきましょう。
メール返信の対応方法
返信がきたからといって確実に取引ができるという訳ではありませんが、興味をもってくれているのは間違いありません。
チャンスだと思ってしっかり対応していきましょう!
それでは、それぞれの対応方法を解説していきます。
すぐに見積もりの連絡が来た場合
メールを送り、すぐに見積もりの返信が
利益が出そうな商品がある場合はなるべく早く仕入れの依頼をしましょう。
ご連絡ありがとうございます。
それでは早速下記商品を発注させていただきます。A×10個 B×10個 C×10個請求書を発行していただければすぐにお振込みいたします。
また今後も含めて掛け売りのご対応は可能でしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。
連絡がきてからすぐに仕入れをすることによって、メーカーからの印象もよくなります。
また、利益が出ない場合は「もっと発注した場合は条件が変わるかどうか」という点を確認してみましょう。
卸問屋や代理店を紹介された場合
直接の取引を断られた際に、メーカーから卸問屋や代理店を紹介されるケースもあります。
無理にお願いするのはNGですが、どうしたら直接取引ができるのか質問してみることをおすすめします。
ご連絡ありがとうございます。
早速〇〇会社様に連絡を取ってみますが、発注数量を増やした場合は御社と直接お取引することは可能でしょうか?
〇〇会社様に連絡する前に一度確認させていただきたいです。
またご返信ください、どうぞよろしくお願い致します。
多く発注する予定があれば、粘って交渉するのもひとつの手です。
それでも直接の取引が難しいと返答が来た場合は、素直に卸問屋や代理店に連絡しましょう。
問屋や代理店でも利益がでることもあります。
オンラインの問屋で400万の利益をあげることも実例としてあるので、諦めずに連絡してみましょう。
また、他の会社の商品を扱っているので一気に取引先が増えるチャンスでもあります。
問屋や代理店と関係性を深めることによって、メーカーを紹介してもらえることもあるのでアプローチして損はありません。
業種や販路などの質問がきた場合
メーカーから業種や販路、会社概要やどの商品がほしいのか聞かれるケースもあります。
この場合は、作りこんだ会社概要で気持ちを伝えましょう。
ご連絡ありがとうございます。弊社の会社HPは下記でございます。
(http://~)
HPはとても簡易的なものでお恥ずかしく、会社の概要をエクセルにてまとめたものを添付させていただきます。
こちらで私どものことをより知っていただけたら幸いです。
商品は御社の〇〇に興味を持っております。
また、よろしけらば条件等をお伝えください。
宜しくお願い致します。
メーカーもどんな会社から連絡がきたのか気になるので、会社概要や販路について詳しく伝えましょう。
質問してくれるということは、少なからず興味をもってくれているということです。
気持ちを最大限に込めて、なるべく早く返信するように心がけましょう。
電話対応方法
電話がきた場合は、ひとまず着信番号を検索して、メーカー名をリサーチ表で確認してからでも大丈夫です。
質問内容をすぐに答えられる準備をしてから、電話をかけ直すとスムーズに話を進めることができます。
また、電話代行受け取りのサービスを利用し、電話の内容を伝えてもらう方法でもいいでしょう。
すぐに着信を取るより、質問がきたときにしっかりと答えられるようにするのがポイントです。
何十件も電話をしていると、どのメーカーでどの商品を希望しているか分からなくなってしまうこともあるでしょう。
そのため、Amazonで探してた商品がどの商品かというのを確認し、電話することをおすすめします。
電話でよく聞かれる内容
- どの商品に興味がありますか?
- 弊社の商品をどうやって知ったのですか?
- 販路はどこですか?
- 御社は主にどんな商材を扱っているのですか?
- 御社に一度、訪問してお話を聞かせてください
- 御社のHPと販売先のURLを送ってください
- 弊社の商品は掛け率〇で条件は〇〇です。購入希望数量は?
- Amazon販売で起きた問題に対して、具体的に何をしてくれますか?
- 売上規模・事業年数・作業員数は?
上記のようなことを聞かれることがあるので、あらかじめ答えを準備するのが鉄則です。
電話で質問を受けた際には、後々トラブルを起こさないためにも間違った情報を伝えないようにしましょう。
面談希望があった場合の対応方法
自分の会社の近くに支店があった場合、面談を希望されることがあります。
その場合は、取り急ぎ見積もりだけ先に送ってもらえないか聞きましょう。
面談後に見積もりをもらい、利益がでないから取引しないとなると時間が非常にもったいないです。
面談しないと教えてくれない場合は、オンラインの面談を提案してみるのもひとつの手です。
商談する場所は、事務所を持っている場合はきてもらえば大丈夫です。
事務所がない場合は、喫茶店などをセッティングし商談しましょう。
バーチャルオフィスを借りている人は、セミナールームが1時間500円~1000円ほどで利用できる場合もあるのでチェックしてみてください。
商談時に抑えておくべきポイント
- 電話の時と同じく、聞かれそうな内容を準備
- 掛け率を今より下げれないかの交渉
- 掛け売りは何回目の取引から対応してくれるかの交渉
あらかじめ資料や会社概要なども持参していきましょう。
もちろん名刺の準備も必要です。
掛け率については、粘って交渉すると印象が悪いので軽く聞く程度にとどめておきましょう。
各ポイントについては「担当者が乗り気かどうか」という点も大きく関わってきます。
話している中で、手ごたえを感じない場合は早めに切り上げて諦めるのもひとつの手段です。
多くの人と商談を進めていくと、担当者によって合う合わないはもちろんあります。
逆に担当者の好き嫌いもあるので、100メーカーあれば100通りの対応されることを頭にいれておきましょう。
取引を断られたときの対応方法
取引を断られたケースの場合、大体の人はそのまま諦めてしまうのではないでしょうか。
しかし、取引ができるチャンスを逃さないためにも返信の内容を少し工夫してみましょう。
メーカーにアプローチしていく上で、取引を断られた場合の対応方法を解説していきます。
取引ができない理由を聞く
断られたらすぐに撤退したほうがいいのかというと、そうではありません。
なぜ取引ができないのか理由を聞くことが大事です。
断られた理由に対して、隙があれば一転して取引可能になることもあります。
例えば「ネット販売は価格崩れ起きる」というような理由であれば、価格を設定し守ることを伝えてみましょう。
加えて、Amazonで安くしている他の出品者を撃退する方法や、取引した場合はどれだけ仕入れる予定かなどを提案するのも手です。
返信の内容は以下のような内容で伝えてみましょう。
ご連絡ありがとうございます。
オンライン転売不可とのこと承りました。
御社のお気持ち、よく理解できます。確かにオンラインでの販売価格は下がることも多く、御社にとって不利益をもたらすことも多いかと存じます。
ただ当社は長年オンライン販売に携わり、たとえばAmazonさんのプラットフォームの現状や、オンライン販売価格を守るために必要なことは知識と持っているつもりです。
もしお困りごとがあれば、ご協力できることもあるかと存じます。
御社の商品をどうしても取り扱いたく思いますので、もう一度チャンス、ご検討をお願いできないでしょうか?
ただ、これはあくまでも参考としての文章です。
同じような内容ではなく、自身の言葉でしっかり伝える必要があるので、断られた際は都度考えて連絡をしましょう。
望みがある場合はメリットを説明する
「Amazon販売・オンライン販売はNG」という場合は取引を成立させるのは難しいですが、「なんとなく怖い」という場合は望みがあります。
- Amazonやオンライン販売のしくみ
- 価格崩壊を防ぐ方法があるということ
- ブランドイメージを守りながら販売できること
上記のようなメリットを伝えて、納得してもらえるように説明をするといいでしょう。
一度断られたメーカーはライバルが少ないということなので、取引ができればチャンスとも考えられます。
こちらからアプローチするのも大事なことではありますが、まずは相手の悩みや問題を聞いて、適した回答をするということを心がけるのが重要です。
理由が厳しければ潔く諦める
以下のような理由で断られた場合は、取引が厳しいと判断して諦めましょう。
- 実店舗がないと取引できない
- 専門店でないと取引できない
- 法人でないと取引できない
- 現在、新規取引先は募集していない
法人のみの取引可能なメーカーは、法人化した後に再度アプローチしましょう。
また、もし友人などに店舗を持っている人がいれば力を借りるのもひとつの手です。
「実店舗とネットで合わせて販売する」という条件を提示できるのであれば交渉してみましょう。
まとめ
最初のころは対応に困ってしまうこともあると思いますが、いざという時のためにできる準備はしっかりしていきましょう。
メールの内容や電話の対応など、細かな部分に意識を注ぐことで興味をもってくれるはずです。
断られることももちろんあるかと思いますが、諦めずに取り組んでいくことが成功の秘訣です。