数あるネットビジネスの中でも人気の物販ビジネス。他のビジネスに比べて参入障壁が低いため、副業感覚で取り組む人も増えてきています。
しかしながら、ビジネスにリスクは付き物。初心者でも取り組みやすい物販ビジネスも例外ではありません。そこで今回は、物販ビジネスに取り組む上で知っておくべき6つのリスクとその解決策をご紹介します!
物販ビジネスの6つのリスク
物販ビジネスをやっていく上で、覚えておくべきリスクは全部で6つです。どれも物販をやっていくうえでは陥りやすいものばかりなので、しっかりと把握しておきましょう!
リスク①:在庫を抱える
物販ビジネスの仕組みは仕入れた商品を売るという単純なもので、その仕組みの単純さが物販ビジネスの大きな魅力でもありますよね。
しかし、当たり前ながら仕入れた商品が売れなければその商品は在庫として手元に残ることになります。
売れなければ仕入れ値はそのまま赤字となりますし、購入されるまで商品は綺麗な状態で保管しなければいけません。
また、家電などの大きな商品が在庫になってしまった場合、居住スペースを圧迫するといったケースも考えられます。
いつまでも売れない商品が部屋の隅に溜まっている時は、経済的にはもちろん精神的にもかなりストレスがかかります。(これは実際に僕も経験しました(笑))
物販のリスクとしてまず浮かんでくる在庫リスクですが、誰もが一度は通る道です。リスクというよりかは宿命だと言う方が正しいかもしれません。
リスク②:偽物の商品を仕入れてしまう
近年、偽物のブランドアイテムを転売して逮捕される人が発生するなど、コピー商品の問題は深刻ですが、仕入れる側にとっても無関係ではありません。
このリスクには2つの側面が考えられます。1つは、偽物の商品を仕入れてしまうこと。もう1つは、偽物の商品を偽物とは知らずに販売してしまうことです。1つずつ詳しく解説していきます。
まず1つ目ですが、特にメルカリなどのフリマアプリで商品を購入する場合、実際の商品を見たり触ったりすることができないインターネットの特性上、偽物を買ってしまうリスクは大いにあります。
偽物転売の多くは偽物だと分かって転売しているので、素直に返品に対応してくれるとは考えられません。面倒なトラブルにも発展しかねないので、特にハイブランドの商品などはなるべく信用できるルートから購入することをオススメします。
2つ目ですが、これがもっと面倒です。最近のコピー商品は非常にクオリティーが高く、仕入れた段階では本物と見分けがつかない場合もあります。
その結果、本物と思って売ったけれど実は偽物で、そのことが購入相手の手元に渡ってから判明した、ということが起こりえます。
こちら側としては被害者なわけですが、購入者からすれば当然加害者なので、返金を求められたり、最悪の場合警察に話を持っていかれるケースも考えられます。
いずれのパターンにせよ、インターネットで商品を仕入れる際は偽物を仕入れる可能性があるということを、念頭に置いておかなければなりません。
リスク③:販売アカウントの停止
仕入れた商品をAmazonやメルカリ、ヤフオクなどのサービスを使って売る場合、当然ながらそのサービスの規約に則ってビジネスをする必要があります。
もし、何か規約に反する行為(出品NGの商品を売る・偽物を売るなど)をしてしまった場合、一時的にサービスが使えなくなったり、アカウントが停止されることがあります。
物販ビジネスにおいて、販売アカウントの停止は致命傷です。最悪の場合、貯まっていた利益が出金できないことにもなりかねないので注意しましょう。
リスク④:仕入れた商品が届かない
「え、そんなことあるの?」と思うかもしれませんが、仕入れた商品が届かないということはあり得ます。
特に海外サイトを使って仕入れた場合、このリスクが起こる可能性は高いです(実際、僕も一度経験しました)
仕入れ側が返金対応などに応じてくれる場合はまだ安心ですが、言語の違いから意思疎通が上手くできず、泣き寝入りするしかないというリスクも可能性としては考えられます。
リスク⑤:肉体労働が必要
仕入れ・梱包・発送など、他のネットビジネスに比べて物販ビジネスは肉体労働の割合が高いです。
商品が売れる度に梱包して発送しなければいけないので、特に最初はそれなりに時間もかかります。
この単調な肉体作業に嫌気がさし、物販からフェードアウトしていく人は少なくありません。
しかしながら、一度慣れてしまえばそれほど苦痛ではありませんし、作業の効率も良くなってきます。
同じ作業を繰り返し続けることができる人は、物販に向いている可能性が高いといえます。
物販ビジネスのリスク⑥:無在庫販売でのトラブル
無在庫販売とは、商品が売れたことを確認してから商品を仕入れる販売方法のことです。
無在庫販売では仕入れた商品は確実に売れることが決まっているので、在庫を抱えることがありません。
一見リスクなしで利益を上げることができるように見えますが、無在庫販売には以下のようなリスクが考えられます。
- 商品が中々手元に届かず、購入者への発送が遅れる
- 購入された商品が在庫切れで仕入れができない
- 購入者からクレームが寄せられやすい
上手くいけば在庫を抱えることなく利益を出せる無在庫販売ですが、トラブルが発生する確率が高い手法となっています。
もし無在庫販売をするなら、以上のようなリスクを考慮したうえで進めていきましょう。
物販ビジネス6つのリスクの解決策
これまで書いたように、リスクが少なそうなイメージのある物販ビジネスにもリスクはあります。
しかし、それぞれのリスクに対してきちんと解決策をとれば、トラブルなく利益を出していくことが可能です。
この章では、上で紹介した6つのリスクの解決策をそれぞれ紹介していきます。
リスク①の解決策:売れ筋の商品や売値などを事前にリサーチする
在庫リスクの解決策は、商品や市場のリサーチの徹底です。
特に初心者の方ほど、こういったリサーチを疎かにしてしまう傾向があります。闇雲に商品を仕入れた結果、在庫を抱えてしまったというケースは非常に多いです。
在庫を抱える状態が長く続いてしまうと、運転資金がショートする場合があります。こうなってしまうと、身動きが取れず仕入れもできなくなってしまいます。
- 仕入れを検討している商品は人気のあるものか?
- 今現在、その商品は売れているか?
- その商品は今後しばらくも売れ続けるか?
商品を仕入れる前は、モノレートなどのツールを使って上に挙げたようなリサーチをしっかりと行うようにしてください。そうすれば、在庫を抱えるリスクはグッと低くなります。
また、商品のジャンル選びも非常に重要になってきます。売れやすいジャンルでは家電やPC機器、反対に売れにくいジャンルではアパレルなどが例に挙げられます。
Amazonやヤフオク、メルカリなど、プラットフォームごとに売れるジャンルが微妙に違います。
特に最初は在庫をなるべく回避するために、売れやすいジャンルからスタートしていくのがオススメです。
リスク②の解決策:仕入れ先が信用できるか見極める
特にハイブランドの商品を仕入れる場合、その仕入れ先が信用できるかどうか見極めてから仕入れるようにしましょう。
フリマアプリの場合は仕入れ先のユーザーの評価を見る、卸売りサイトで購入する際はカスタマーレビューをチェックする、などが対策として挙げられます。
少しでも怪しいと思うところがあれば、避けた方が無難です。他にも購入先は無数にあるので、確実に信頼できるルートから仕入れるようにしましょう。
また、ハイブランドの商品は1回で多くの利益を上げることができるので多くの人が手を出しがちですが、非常にリスクが高いです。
特に初心者の方は、いきなり大きな利益を狙わずに、まずはコツコツと薄利多売のスタイルで確実に利益を積み上げていくことをオススメします。
リスク③の解決策:販売サービスの利用規約を守る
リスク③のチャプターでは少し脅すような文章を書いてしまいましたが、しっかりとルールを守って物販をすればアカウントが停止されることはまずありません。
販売サービスの利用規約をしっかりとチェックして、健全にビジネスを行っていきましょう。
プラットフォームごとのルールはネット上にも情報が載っているので、利用規約が分かりにくければそちらを参考にしてもいいかもしれません。
リスク④の解決策:なるべく国内のサイトを使って仕入れる
基本的に国内のサイトでは、上に挙げたようなトラブルになる可能性は低いです。なるべく、国内の卸売サイトを使って仕入れるようにした方が安全といえるでしょう。
- 商品が異常に安い
- カスタマーレビューが悪い
- 日本語がおかしい
これらの特徴に当てはまっているサイトは、怪しいサイトの可能性が高いです。海外国内問わず、確実に信用できるサイトから仕入れるようにしましょう。
リスク⑤の解決策:AmazonのFBAサービスを利用する
FBAとは「フルフィルメント by Amazon」の略で、端的に説明するとAmazon側が梱包から発送までを代行してくれるというサービスです。
こちらがする作業としては仕入れた商品をAmazonの倉庫に納品するだけで、後の作業は全てAmazonにお任せできます。
また、商品が売れるまで倉庫に保管されるので、家で在庫を抱える必要もありません。
このサービスを上手く使えば仕入れだけに専念できるので、効率的に稼ぐことができます。
Amazonの梱包・発送サービスは非常に行き届いているので、購入者側からしても大きなメリットです。その結果、商品の売れ行きも一段と良くなる可能性が高くなります。
FBAは、主に配送代行手数料と在庫保管手数料という2種類の費用が発生します。料金は、荷物の大きさによって変わってきます。
なるべく経費を安くしたいという方は自宅から発送。なるべく手間を省きたいという方はFBAの利用をオススメします。
リスク⑥の解決策:無在庫販売はなるべく避ける
上手くいけば赤字の心配なく稼げる無在庫販売ですが、先ほど紹介したように非常にリスクが大きいです。
面倒なトラブルを起こさないためにも、無在庫販売はなるべく避けた方が賢明だと思います。
また、プラットフォームによっては無在庫販売が禁止されている場所もあります。ここで無在庫販売をやっているのがバレてしまうと、アカウント停止などのペナルティーを受けなければいけません。
無在庫販売をやる場合は、BUYMAなどの無在庫販売が認められているプラットフォームで行うようにしましょう。
【まとめ】物販ビジネスのリスク6つ
最後に、今回紹介した物販ビジネスの6つのリスクをおさらいしておきましょう!
- 在庫を抱える
- 偽物の商品を仕入れてしまう
- 販売アカウントの停止
- 仕入れた商品が届かない
- 肉体労働が必要
- 無在庫販売でのトラブル
数あるネットビジネスの中でも参入しやすく副業としてもメジャーな物販ビジネスですが、少なからずリスクはあります。
しかし、今回紹介したようなリスクを念頭に置き、その対策をとっておけば初心者でも必ず稼ぐことができます。