メルカリでは多くの商品が販売されていますが、度々話題に上がるのが高額転売です。
メルカリは、誰でもアカウントを気軽に作成できるため、商品を転売する難易度はそこまで高くありません。
そのため、多くの人が転売に利用しているわけですが、高額転売が問題視されつつあるのは事実です。
「メルカリで高額転売をするのはNG?」
「メルカリで高額転売すると規約違反?」
今回は、メルカリで転売している人のために、高額転売に対して運営がどのような対処をしているのかを解説します。
結論を言うと、高額転売そのものは禁止されていませんが、以前に比べると転売しづらくなったのは事実です。
よくわかる解説
- アラート機能実装に伴い変わることもある
- 高額転売そのものは禁止されない
- 医薬品・医療品の一部が規制される
メルカリで高額転売は禁止されている?
メルカリでは、度々高額転売されている商品を目にすることがあります。
限定品やコラボ商品などの、希少価値が高い商品は、流通量が少ないため、メルカリ問わず高額転売されてしまいます。
ここで発生する疑問が、「メルカリで高額転売は禁止されているの?」ということです。
結論を言うと、高額転売そのものは禁止されていませんが、商品によって販売規制されているものはあります。
これはメルカリ問わずどの販売先でも共通ですが、高額転売が禁止されている代表例はチケットです。
以前、メルカリではアーティストのコンサートチケットなどが高額転売されていました。
もともとは、地域別の迷惑防止条例で定められていましたが、”ticket不正転売禁止法”で定められてからは、現場・ネットでの転売が禁止されています。
現状メルカリで、高額転売が禁止されているのはチケットくらいです。
トレンド商品や限定品を高額転売したところで、規制されることはないので安心しましょう♪
メルカリで過去に転売が規制された例を紹介!
メルカリでは、高額転売自体を禁止するような規約はありませんが、転売が禁止されている商品があります。
もともと販売できた商品が、規制強化にともない販売できなくなった商品も少なくありません。
ここ数年で規制されたものの例を挙げると、以下のとおりです。
メルカリで過去に転売が規制された商品
- 医薬品関係
- 医療関係
- 偽ブランド品
感染症がらみのものから、そもそも転売が禁止されているものまでさまざまです。
規制緩和されたものが、再度規制された例もあるため、しっかり押さえておきましょう。
医薬品関係(例:サプリメント、うがい薬など)
メルカリは、2016年~2017年で一度問題になったことがあります。
それは、医薬品の転売に関してです。
薬機法に抵触する商品を転売したとして、逮捕者が出た事件がありますが、その販売先にしていたのがメルカリでした。
今では規制強化にともない、以下の商品が出品されたときは即削除されます。
医薬品関連で削除される商品例
- 第二類医薬品
- 第三類医薬品
医薬部外品なら問題ありませんが、医薬品に該当する”第二類・第三類”は規制対象です。
サプリメントがよい例ですが、美白サプリなどには医薬品に該当するものもありました。
また、感染症が流行してイソジンが対策に効果的と提唱されてから、メルカリには多くのうがい薬が出品されました。
医薬部外品がメインでしたが、一部は第二類のうがい薬を出品している人もいました。
随時運営が削除しましたが、逮捕者が出る事態までに発展。
現在では、うがい薬そのものの出品が禁止されています。
医療関係(例:マスク、消毒液など)
こちらも、感染症がらみですが、医療関係の商品の出品が禁止されています。
緊急措置法にともなう販売規制でしたが、今ではうがい薬同様に出品そのものが規制されています。
緊急措置法発令にともない規制されていたのは、以下の商品。
メルカリで転売が規制されている医療関係の商品
- マスク
- 消毒液
- ハンドソープ
買占めにより健康生活を脅かすような商品は、卸業者以外の販売は禁止されました。
緊急措置法が規制緩和されてからは、一時的に販売できるようになりましたが、今は出品そのものが禁止されています。
ちなみに、緊急措置法が発令したときにメルカリにハンドソープを出品したとして、逮捕された人もいます。
偽ブランド品
こちらは、もともと規約で禁止されており、メルカリだけではなくどの販売先でもNGです。
国内では、さまざまなコピー商品が出回っていますが、そのなかでも多いのが偽ブランド品です。
以前に比べると、その数も減少しましたが、ゼロにできていないのが現状です。
メルカリの運営の監視が緩くなる深夜に、ブランド品名を検索すると、多くの偽ブランド品が出てきます。
ただ、販売されているものは”○○風””ノベルティ”などで販売されています。
あくまでも正規品として販売しないスタイルですが、偽ブランド品は仕入れて転売した時点で、商標法違反として立件されてしまいます。
ここ数年で、偽ブランド品を転売して逮捕される人が急増しています。
気軽に手に入ることが原因ですが、違法行為なので仕入れないようにしましょう。
メルカリがアラート機能を実装!高額転売がどう変わる?
メルカリは、高額転売自体が禁止されているわけではありませんが、規制が厳しくなりつつあります。
法に触れない販売をしても、運営が注意喚起をすることで、消費者に買わせないような対策です。
その一環として導入されるのが、アラート機能です。
過去に高額転売された商品が引き金になったようで、相場よりも高く販売されたときに、アラートが表示される機能です。
出品制限・出品規制などはないそうですが、以下のような改変があるようです。
アラート機能実装にともない変化するメルカリの高額転売
- 健康・生活に影響するものの販売規制
- 購入者に冷静な判断を促すだけの機能
- 限定品・コラボ品の販売規制はなし
簡単にまとめると、販売規制をするような規約改変ではありません。
「高額転売されてるけど任意で購入してね」と注意喚起するだけなので、本当に欲しい人はアラート機能が導入されても、普通に購入すると思います。
健康・生活に影響するものの販売規制
アラート機能とは別ですが、規約改定にともない販売規制される商品があります。
それは、健康・生活に影響するような商品です。
もともとアラート機能が実装されたのが、感染症の影響で消毒液やマスクなどが高額転売されたことが背景にあります。
メルカリでは、緊急措置法が発令された場合と同様に、市場で品薄状態になった商品が販売された場合は、出品を規制するとのこと。
”マスク・消毒液・体温計”などがその対象ですが、これはあくまでも不足した場合に限ります。
とはいえ、私の周りでは、箱入りのマスクをメルカリに転売したところ、数時間で削除されたそうです。
購入者に冷静な判断を促すためだけの機能
メルカリでアラート機能が実装されるわけですが、個人的にはあまり購入の抑制にはならないと思います。
あくまでも購入者に注意喚起をするだけで、セラーにはそこまでダメージがない機能だからです。
アラート機能の詳細を見ると、価格が高騰している商品に対して、販売価格が著しく高いことを通知するだけの機能のようです。
詳しく調べると、ユーザーが購入画面に進んだときに、「高いけど本当に購入するの?」などのニュアンスで通知が表示されるとのこと。
相場を知らない人からすると、高いから購入しないなどの判断ができますが、相場を把握したうえで購入する人にはノーダメです……笑
今後の対応に期待したいところですが、導入されても転売ヤーは普通に高額転売されると思います。
限定品・コラボ品の販売規制はなし
これは、個人的に意外だと思ったことですが、今回の規制で対象になるのはマスクや消毒液などに限ります。
ニュースの見出し的に、「高額転売そのものが禁止されるのかな?」と思いましたが、そうでもありませんでした。
メルカリには、複数の限定品が販売されているのは事実です。
たびたびTwitterなどで批判される対象ですが、メルカリは以下の見解を述べています。
少し難しい話をすると、日本は自由主義経済のもとで成り立っています。
商品の価値は出品者が自由に決められますし、それを高いか安いか判断するのは購入者次第です。
メルカリ運営は、”自由な取引”を前提条件として、希少価値が高いものは価格が上がることを理解しています。
むしろ、その出品そのものを規制してしまうと、今まで高額転売していたユーザーが、ラクマやヤフオクなどに流れてしまいます。
メルカリの主なマネタイズポイントは、販売手数料です。
定期的にメルカリで販売していたユーザーが、規制にともないごそっといなくなるのは、運営にとっても赤字になるわけです。
メルカリで高額転売に向いている商品はある?
メルカリでは、度々高額転売された商品が話題になるケースが多いです。
そのほとんどは、限定品・コラボ品などです。
仮に、あなたが高額転売をしようと思っているなら、以下の商品を狙うとよいでしょう。
メルカリで高額転売におすすめな商品
- スニーカー
- ゲーム機
- アパレル品
いずれも、希少価値が高い商品ジャンルなので、仕入れるとよいでしょう。
ちなみに、こちらの商品はアラート機能が実装されたところで、相場を理解した人が販売対象になるので、売れ行きが落ちることは考えられません。
スニーカー
二次流通を中心として、価格が高騰するケースが多いのが、スニーカーです。
最近では、スニーカーをコレクションしている人も少なくなく、履くよりも集める人が多い印象です。
「スニーカーが本当に高額転売できるの?」と思う人がいますが、スニーカー以上に高値で売れる商品はありません。
メルカリで実際に販売されている商品のなかには、1足あたり10万円以上で取引されていいるものもあります。
スニーカー転売として確立している人もいて、メルカリやラクマを中心に高額転売している人が目立ちます。
しかし、SNSではあまりよい評価を受けていません……。
このように、転売ヤーを悪とする人がほとんどです。
ただ、メルカリでは「自由な取引が前提」と発表があったように、希少価値が高いものは値段が上がります。
そのため、このような批判はそこまで気にする必要はありませんよ♪
ゲーム機
メルカリの高額転売でおすすめなのが、ゲーム機です。
感染症が流行したときに、一時的に価格が高騰したことを背景に、任天堂が生産をストップしたことがありました。
Amazonでは販売規制がありましたが、メルカリでは普通に販売できたため、多くの人が販売していました。
料金はさまざまですが、1台あたり70,000円台で販売されることも……。
定価32,000円程度のものが、倍以上の値段で売れているので、高額転売には最適です。
また、抽選販売のものを例に挙げると、PS5が代表的です。
メルカリでは、1台あたり10万円以上で販売されているものもあります。
定価は4万円程度なので、粗利だけでも6万円ほど発生します……笑
アパレル品※一部
アパレル品も、高額転売に最適です!
しかし、普通のアパレル品ではなく、こちらもコラボや限定商品をメインに狙っていきましょう。
最近では市場価格も落ち着きつつありますが、Supremeは転売に最適なブランドです。
昔ほどの人気はありませんが、コラボ情報などがリークされると、Twitterなどでは利益予測などがおこなわれます。
過去作のコラボで、高額転売された商品を挙げると以下のとおりです。
【Supreme×LVコラボ】
【Supreme×ナイキコラボ】
【Supreme×スワロフスキーコラボ】
いずれも、定価以上の値段で販売されており、仕入れさえできれば高額転売できます。
しかし、Supremeは人気が低迷しつつあり、普通に在庫になっているものもあります。
このような商品を仕入れても、損切する末路しか見えません……。
仮に、Supremeを仕入れる場合は、よくリサーチしてから仕入れるようにしましょう。
メルカリで高額転売をしないほうがよい理由3選!
個人的に、メルカリは商品の仕入れだけに使って、高額転売はあまりしないほうがよいと思います。
私もメルカリを販売先に使うことがありますが、メインで使うのはあくまでもAmazonであり、販売できない一部の商品だけをメルカリで転売しています。
高額転売をしたところで、利益額が高い以上にメリットがありません。
むしろ、以下の理由からおすすめできません。
メルカリでの高額転売がおすすめできない理由
- 競争率が高くそもそも売れない
- 価格競争が起きる
- Twitterなどで晒される
一番は、競争率が高い点です。
高額転売されている商品は、トレンドせどり寄りになるので、売れる情報を仕入れた人が多く出品しています。
仕入れて販売したころには、すでに価格競争が起きているケースも少なくありません。
そのため、メルカリは仕入れ先にだけ使い、転売には使わないようにしましょう!
競争率が高くそもそも売れない
メルカリで高額転売をすると、常にライバルと競争しなければなりません。
あなたが売れると思って仕入れた商品は、あなただけが仕入れているわけではありませんからね……。
実際に、限定品などをメルカリで調べると、以下のように大量に出品されています。
売れているものもちらほらありますが、価格帯を見る限り損切りした商品の可能性が高いです。
競争率が高いと、どうしても売れない原因になってしまいます。
商品が売れないことには利益になりませんし、保有しているだけではただの損失です。
しかし、あまりにも市場に商品が溢れすぎていると、顧客ニーズが合わない可能性も出てきます。
ある程度供給されたのに、市場に商品が溢れれば、需要がなくなってしまいます。
価格を下げたところで、商品がさばけずに不良在庫になるケースも考えられるので、注意しましょう。
価格競争が起きる
市場に多く商品が溢れると、価格競争が起きます。
高額転売は、スピード感を意識しないと、価格競争に巻き込まれてしまい、うまく利益が出せなくなるので、注意しましょう。
先ほどの紹介した以下のスニーカーですが、販売直後は6~8万円で売れていました。
限定コラボ品で、生産数も少なかったことが理由ですが、通常の抽選に比べると仕入れやすかった商品です。
そのため、思いのほか多くの人に商品がいきわたってしまい、メルカリ市場には大量に出品される事態に……。
1週間経過したころには、すでに値下がりしていました。
相場は、4~5万円台まで落ち込んでいます。
※定価は2万円程度
それでも利益になりますが、人によっては在庫になるのを避けて3万円程度で販売する人も少なくありません。
需要はあるものの、4~5万円で買うほどの商品ではないとユーザーが判断した結果です。
価格の良し悪しは、最終的に消費者が決めるので、ニーズに合った価格調整が求められます。
Twitterなどで晒される
高額転売をすると、高確率でTwitterにさらされます。
話題性があるものなら、トレンドにも掲載されるので、商品ページが大荒れする事態にも発展します。
以前、刀剣乱舞と呼ばれるゲームとコラボしたマグカップが販売された際に、転売ヤーによる買い占め事件が起きました。
男女問わずファンが多いゲームであり、Twitterが大荒れしました……笑
これだけならまだしも、晒した出品者の商品ページに飛び、コメントで荒らし行為をする人が目立ちました。
(荒らし行為:コメント欄に連投して迷惑をかけること)
最終的には、運営が在庫を増やすことで解消しましたが、今でも高額転売しているユーザーには、刀剣ファンがコメントしているとか……。
まとめ
メルカリでは、高額転売は禁止されてません。
そのため、限定品やコラボ品などを高額転売する人が多いです。
アラート機能が実装されたところで、ほしい人がいればほとんど機能を発揮しないと思います。
しかし、以前に比べると多くの商品が販売規制されてきたのは事実です。
公式のアナウンスでは、「希少価値が高いものの価格が上がるのは当然」として、販売そのものを規制することはありませんでした。
ただ、今後どのようにメルカリ市場が動いていくのかはだれも予想できません。
度重なる高額転売が続く場合は、規制される可能性もゼロではないです!
そのため、今のうちにできることをおこないつつ、堅実に転売していきましょう。